ListPlot3D
ListPlot3D[{{f11,…,f1n},…,{fm1,…,fmn}}]
の位置が{j,i}で高さが fijの曲面を生成する.
ListPlot3D[{{x1,y1,f1},…,{xk,yk,fk}}]
の位置が{xi,yi}で高さが fiの曲面を生成する.
ListPlot3D[{data1,data2,…}]
各 datai に対応する曲面をプロットする.
詳細とオプション
- ListPlot3Dは3D曲面プロットとしても知られている.
- 規則的なデータ{{f11,…,f1n},…,{fm1,…,fmn}}は点{x,y}における高さ f[x,y]としてプロットされる.ただし, f[j,i]は値 fijを持つ.
- 不規則データ{{x1,y1,f1},…,{xn,yn,zn}}は点{x,y}における高さ f[x,y]としてプロットされる.たさし, f[xi,yi]は値 fiを持つ.
- この関数は曲面を可視化する.ただし,f は上記の関数であり領域 は規則的なデータについてはデカルト積,不規則データについては{{x1,y1},…,{xn,yn}}の凸包である.
- データの値 xi,yi,fiは次の形で与えることができる.
-
xi 実数値の数 Quantity[xi,unit] 単位付きの数量 Around[xi,ei] 不確かさが eiの値 xi Interval[{xmin,xmax}] xminから xmaxまでの値 - 上記の形式ではない値 xi,yi,fiは,欠落値とみなされ,表示されない.
- dataiは次の形式と解釈を持つ.
-
<"k1"{x1,y1,f1},"k2"{x2,y2,f2},… > 値{{x1,y1,f1},…,{xk,yk,fk}} SparseArray 正規配列としての値 QuantityArray 大きさ WeightedData 重みのない値 - ListPlot3D[array]では,array は長方配列でなければならない.配列の各要素は 値に対応する単一の実数でも一組のでもよい.
- 明示的な高さの値を表さない配列要素に対応する曲面の部分には穴が開く.
- ListPlot3D[array]はデフォルトにより,各データ点の 座標と 座標の値が,1から始まる連続する整数であると解釈する.
- array の要素は,明示的な位置{xij,yij}における高さ zijを指定する{x11,y11,z11}でもよい.この場合の曲面の接続性も2D配列に準ずるものとされる.
- dataiには,次のラッパー w を使うことができる.
-
Annotation[datai,label] データに注釈を与える Button[datai,action] データがクリックされた際に実行するアクションを定義する Callout[datai,label] コールアウトでデータにラベルを付ける Callout[datai,label,pos] コールアウトを相対位置 pos に付ける EventHandler[datai,…] データの一般的なイベントハンドラを定義する Hyperlink[datai,uri] データをハイパーリンクにする Labeled[datai,label] データにラベルを付ける Labeled[datai,label,pos] ラベルを相対的な位置 pos に置く Legended[datai,label] データを凡例で識別する PopupWindow[datai,cont] データにポップアップウィンドウを付ける StatusArea[datai,label] マウスが来たときにステータスエリアに表示する Style[datai,styles] 指定したスタイルを使ってデータを示す Tooltip[datai,label] データにツールチップを付ける Tooltip[datai] データの値をツールチップとして使う - ラッパー w は複数のレベルで適用することができる.
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w[datai] データをラップする w[{data1,…}] dataiの集合をラップする w1[w2[…]] ネストしたラッパーを使う - Callout,LabeledとPlacedには次の位置 pos が使える.
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Automatic 自動的に置かれたラベル Above, Below, Before, After 曲面の周りの位置 {x,y} 位置{x,y}の曲面の近く {x,y,z} 位置{x,y,z} {s,Above},{s,Below},… 曲面周囲の位置 s の相対的な位置 {pos,epos} データと相対的な位置 pos に置かれたラベル中の epos - ListPlot3Dには,Graphics3Dと同じオプションの他,以下のオプションが使われる. [全オプションのリスト]
- 明示的な および が与えられていないデフォルトの場合,DataRange->{{xmin,xmax},{ymin,ymax}}という設定は使用する座標範囲を指定する.
- デフォルト設定のDataRange->Automaticの場合,ListPlot3D[{{a11,a12,a13},…,{an1,an2,an3}}]は与えられるデータが ×3の高さの配列ではなく{{x1,y1,z1},…}であると推測する.
- ListPlot3D[list,DataRange->All]は,list が常に高さの値の配列を表すと解釈する.
- ScalingFunctionsの可能な設定値
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sz z 軸をスケールする {sx,sy} x 軸と y 軸をスケールする {sx,sy,sz} x 軸,y 軸,z 軸をスケールする - 各スケーリング関数 siは,文字列"scale"または{g,g-1}である.g-1は g の逆数である.
- ListPlot3D[array]の場合,Mesh->Fullは各データ点で交差するメッシュを描く.
- MeshFunctionsとRegionFunctionの関数に渡される引数は ,, である.ColorFunctionとTextureCoordinateFunctionの関数には,デフォルトによりこれらの引数をスケールしたものが渡される.
- VertexColorsの設定値は座標データと同じ構造の配列かリストでなければならない.
- VertexColorsの明示的な設定値はColorFunctionによって決定される色に優先する.
- 3D曲面に影響するテーマ
-
"DarkMesh" 色の濃いメッシュライン "GrayMesh" グレーのメッシュライン "LightMesh" 色の薄いメッシュライン "ZMesh" 垂直に配置されたメッシュライン "ThickSurface" 曲面に厚みを与える "FilledSurface" 曲面の下を塗り潰す - ListPlot3DはGraphics3D[data]を返す.
全オプションのリスト
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (28)
一般的なデータ (9)
値からなる正則データの場合, と の範囲は整数値であると解釈される:
DataRangeを使って明示的な および のデータ範囲を提供する:
の組からなる非正則データの場合, と のデータ範囲はデータから推測される:
MaxPlotPointsを使って使用する点の数を制限する:
PlotRangeは自動的に選択される:
PlotRangeを使って関心領域に焦点を当てる:
RegionFunctionを使って不等式で与えられる領域のみに曲面を制限する:
特別なデータ (4)
ラベル付けと凡例 (6)
Labeledで曲面にラベルを付ける:
PlotLabelsで曲面にラベルを付ける:
Calloutを使う:
Legendedを使って特定のデータ集合の凡例を与える:
Placedを使って凡例の場所を変える:
オプション (114)
BoundaryStyle (6)
BoundaryStyleはRegionFunctionで切り取られた穴に適用される:
BoundaryStyleは曲面がジャンプしている部分に適用される:
ClippingStyle (4)
ColorFunction (6)
ColorFunctionScaling (2)
DataRange (5)
Filling (5)
InterpolationOrder (5)
IntervalMarkers (2)
IntervalMarkersStyle (2)
LabelingSize (2)
MaxPlotPoints (4)
ListPlot3Dは通常データに含まれるすべての点を使う:
MaxPlotPointsは不規則データに構造格子を強制する:
Mesh (7)
MeshShading (4)
NormalsFunction (4)
Noneを使ってすべての多角形に平面的な陰影付けを行う:
VertexNormalsはNormalsFunctionよりも優先順位が高い:
PlotLegends (5)
PlotStyle (6)
Specularity を使ってハイライトする:
Opacityを使って透過的な曲面を得る:
PlotTheme (4)
RegionFunction (5)
ScalingFunctions (9)
TextureCoordinateFunction (4)
VertexColors (3)
VertexNormals (3)
アプリケーション (5)
特性と関係 (15)
ListPlot3Dは,補間関数曲面を作成する:
ListSurfacePlot3Dは近似一般曲面を作成する:
ListPlot3Dは 方向に急速に振動する関数曲面を構築する:
各 , 値について複数の 値を使う場合,重複したものはListPlot3Dによって放棄される:
ListSurfacePlot3Dはそれでもなお一般曲面を再構成する:
ListPlot3Dは,値,法線,色を多角形の頂点に関連付ける:
Raster,ArrayPlot,MatrixPlot,ReliefPlotは,値を多角形全体に関連付ける:
関数にPlot3Dを使う:
ListPointPlot3Dを使って三次元の点を示す:
ListLinePlot3Dを使って点のリストを通る曲線をプロットする:
ListContourPlotを使って連続データから等高線プロットを作成する:
ListDensityPlotを使って連続データから密度プロットを作成する:
離散データの配列にArrayPlotを使う:
行列の構造プロットにMatrixPlotを使う:
医療データおよび地理データに対応する行列にReliefPlotを使う:
ListLogPlot,ListLogLogPlot,ListLogLinearPlotを対数プロットに使う:
極プロットにListPolarPlotを使う:
DateListPlotを使って時間に沿ってデータを示す:
三次元パラメリック曲線と曲面にParametricPlot3Dを使う:
考えられる問題 (2)
おもしろい例題 (2)
テキスト
Wolfram Research (1988), ListPlot3D, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ListPlot3D.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "ListPlot3D." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/ListPlot3D.html.
APA
Wolfram Language. (1988). ListPlot3D. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ListPlot3D.html